兵庫県尼崎市生まれ。兵庫県立加古川東高等学校卒業。横田浩和教授の指導を受け、大阪音楽大学音楽学部声楽学科卒業。1989年同大学大学院音楽研究科オペラ研究室修了。同年、大阪にて「シューマン歌曲の夕べ」と題して初リサイタルを開催。第26回なにわ芸術祭新人賞受賞。平成元年度文化庁国内芸術家研修生。 '91年第3回J.S.G.国際歌曲コンクール第3位、第10回新人音楽コンクール第3位、第6回摂津音楽祭コンクール銀賞をそれぞれ受賞。その間オペラやオラトリオなどの演奏会に頻繁に出演。 こうした多岐に渡る活動が認められ、'93年「兵庫県新進芸術家海外研修員」として渡欧。ウィーン国立音楽大学リート科(ワルター・モーア教授クラス)、'94年より白井光子、ハルトムート・ヘル両教授のもと、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院リート科およびドイツ・カールスルーエ音楽大学演奏家養成コース・リート専攻クラスにて、ドイツ・フランス歌曲を中心とする「歌曲演奏法」の研修を進める('99年2月カールスルーエ音楽大学修了)。また滞在中、数多くのリーダーアーベント、コンサートに出演。「語感を的確に捉え、ニュアンスを含んだ演奏」と、当地の新聞紙上でも高い評価を受ける。'94年第62回日本音楽コンクール声楽部門入選。'96年第4回アルフレード・クラウス声楽コンクール(スペイン)準決勝出場。ワルター・ベリー、ハンス・ホッター、ダルトン・ボールドウィン各氏のマスタークラスを受講、ディプロマを取得。2000年より活動の拠点を関西に移し、ピアニスト長谷智子とのコンビによるリート・デュオ活動の一環として、'02年シューベルト作曲 歌曲集「冬の旅」全曲をはじめ、頻繁にリーダーアーベントを開催。'05年4月のザ・フェニックス・ホールにおける、「ヘルダーリン」・「アイヒェンドルフ」それぞれの詩人の詩による2日にわたるリサイタルでは、「詩とそれぞれの作曲家の作品を研究し尽くした跡が感じ取れる内容で、歌唱とピアノの息の合った演奏に結実していた。」(音楽の友6月号)、「8年にわたる実に内面的な取り組みの結晶とも云うべき輝きに充ちていた」(音楽現代7月号)と好評を博す。また11月には「シラーの詩による」(大阪倶楽部)歌曲リサイタルを開催。本年2006年には兵庫県立芸術文化センターにて、「美しいマゲローネのロマンス」(6月)、11月にはシューベルト「ハイネ歌曲集〜白鳥の歌より」、R.シューマン「詩人の恋」〜H.ハイネ・R.シューマン没後150年記念〜によるリーダーアーベントを開催。、リートのみならずオペラでも、関西二期会・ザ・カレッジ・オペラハウス等のプロダクション公演にて、ワーグナー「パルジファル」のアムフォルタス役、モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」、ベートーヴェン「フィデリオ」のドン・ピッツァロ役、ヴェルディ「リゴレット」、「トロヴァトーレ」のルーナ伯爵役、「フィガロの結婚」のアルマヴィーヴァ伯爵役、松村禎三作曲「沈黙」キチジロー役、「椿姫」のジェルモン、ワーグナー「タンホイザー」のヴォルフラム役(同プロダクションによるソウル公演を含む)、バルトーク作曲「青ひげ公の城」のタイトルロール、A.プレヴィン作曲「欲望という名の電車」のスタンリー役など数多くの難役を次々と好演。また2001/2年にはゲルハルト・ボッセ氏の指揮のもと東京にて、「ロ短調ミサ曲」(J.S.バッハ)、「第九」のソロを新日本フィルハーモニー交響楽団と共演。これまでに飯森泰次郎、現田茂夫、高関健、阪哲朗、山下一史、大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪センチュリー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団、京都市交響楽団、札幌交響楽団ほかの著名な指揮者・オーケストラと、フォーレ「レクイエム」、ハイドン「四季」等を共演。2006年にはマーラーの交響曲「大地の歌」全曲(シェーベルク編曲版 佐藤俊太郎指揮 京都フィルハーモニー室内合奏団)のバリトン・ソロを務める。現在、リートをはじめオペラ、オーケストラとの共演によるコンサート等で全国各地にて意欲的な演奏活動を展開中。2001年第5回松方ホール音楽賞審査員奨励賞、2004年平成15年度坂井時忠音楽賞を受賞。2007年兵庫県芸術奨励賞受賞。
武庫川女子大学音楽学部講師、神戸女学院大学音楽学部講師、大阪音楽大学演奏員、神戸市混声合唱団団員、関西二期会会員、日本シューベルト協会会員、西宮音楽協会会員、加古川音楽家協会会員、加古川シティオペラ・メンバー、声楽アンサンブル「ピンネ」指揮者、神戸婦人大学コーラス部指導者。